
(画像は流星群イメージ)
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オリオン座流星群とは
母彗星は1P/Halley彗星。
オリオン座流星群は全流星群の中で2番目に速度が速い(66km/s)流星群です。(1番速いのはしし座流星群で71km/s)
そのため明るい流星が多く、有痕率(痕を残した流星数の比)も高いです。つまり目で見てわかりやすい流れ星が多く、眼視観測(機械ではなく人間の眼で観測)しやすい流星群といえます。
オリオン座流星群では例年1時間あたり10〜20個の流星がみられます。ここ数年は出現数が落ちているようですが、2014年は月明かりが少なく(=月齢条件が良い)観測しやすい年と言われていますので、初心者でも観測してみるチャンスですね。流星群のピークは22日午前1時ごろです。21日未明、22日未明にも注目です。
電波観測(★後述)においては、対地速度が速い(66km/s)ため、捉えられる流星数は伸び悩み、年によっては微増程度しかピークが検出されない年もあるようです。つまりスピードが速すぎるためたそもそも流星がとらえづらく、ピークもわかりにくいです。
ただし、2006年及び2007年はそのピークを明確に捉えています。
エコー数(★後述)は伸びませんが、ロングエコーが多い点は愛好家にとって魅力的です。
また、ロングエコーのピークとエコー総数のピークが異なる年も多く、流星物質の宇宙空間分布を知る上では興味深いデータが得られる流星群といえるそうです。
電波観測とは
簡単に言うと、流星に電波をあてて、その跳ね返り(反射)を受け取って流星の存在を知る、という観測方法です。
決して流星が電波を発している訳ではありません。
流星物質が地球上層の大気に突入すると、自分自身や周囲の大気が電子とイオンに電離され、一時的に電波を反射する性質を持つ円柱状の領域が生成されます。地上から発した電波はこの電離柱に反射して再び地上に届きます。(これを流星エコーといいます。★詳しくは後述)
この電離柱の発生する高さは地上80km〜120kmの間でE層付近だといわれてます。
エコーとは
前述の通り、エコーとは流星電波観測の用語で、電波が流星によって反射され、地上で受信されたものです。
天候に左右されにくいので、あらゆる天候の流星観測に使われます。ラジオのFM電波を利用して、雑音のような感じで『流星を聴く』こともできるそうです。(雑音との判別は難しいそうですが…。)
そして流星エコーが長時間に渡って継続される現象があります。それを「ロングエコー」と呼びます。
ただしロングエコーの出現が必ずしも眼視観測でいう火球とイコールではないこと、また大火球が出現したとしてもロングエコーとなっていないなど、そのメカニズムと傾向はまだ不明だそうです。ロングエコーは通常数十秒〜1分程度ですが、長いと数分〜10分程度まで継続するものもあり、観測画像としてとらえるととても壮観なんだとか。
見る方角、時間帯
最後に、今年2014年の日本国内での眼視観測についてです。
見る方角(方向):流星の出現位置、という意味では「どこでもよい」が正解。月齢の関係で月明かりも少ないはずなので、暗い空を見ていれば見られるでしょう。気軽に観測できそうです!
時間帯:候補が2つあります。
・10月22日 0時〜夜明け
・10月21日または23日 0時〜夜明け
時間帯も比較的見やすい時間と言えるのではないでしょうか。
以上、ここ数年では最高の条件が整います。ではお天気はどうでしょうか。
ウェザーニューズによると、ピーク当日は太平洋側ほど高気圧に覆われて雲が少ないため、太平洋側を中心に観測チャンスがあるということです。特に、関東は晴れやすい条件となるため、流星をしっかりと観測できそうです。中国や北陸など日本海側の一部は厚い雲に覆われてしまい、流星観測が難しいと予想しています。
流星の出現数は不明ですが、観測条件は極めて良好ですので、観測してみる価値はありそうですね。
また、日本国内での電波観測についても、観測条件は良好とのことです。
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